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脊髄損傷その1 〜基礎知識〜

以下,順次追加していきます。

脊髄損傷その1 〜基礎知識〜

hanya.jpg脊髄損傷(せきずいそんしょう)とはどんな後遺障害ですか?

 

 

02dog.jpg脊髄は脊椎(背骨)の中を通っている神経の束だ。首から腰まで上から順に頚髄,胸髄,腰髄,仙髄,尾髄と区分される。脳と脊髄を併せて中枢神経といい,脳から送られる信号を末梢神経に伝え,末梢神経からの信号を脳に伝える重要な役割を果たしている。

この脊髄の特定部位が傷つくのが脊髄損傷で,四肢麻痺や両下肢の対麻痺が発生し,これに伴い広範囲の感覚障害や尿路障害(神経因性膀胱障害)などの腹部臓器の障害も生じる。現在の医学では,一度損傷した脊髄は修復・再生することができない。

 

hanya.jpg四肢麻痺,対麻痺というのはどういう麻痺ですか?

 

 

01dog.jpg麻痺の範囲としては,両上肢と両下肢が麻痺する四肢麻痺,片側の上下肢が麻痺する片麻痺,両上肢または両下肢が麻痺する対麻痺,上肢または下肢の一肢のみが麻痺する単麻痺の4種類がある。脊髄損傷では,四肢麻痺か両下肢の対麻痺が発生することが多い。

 

aryarya.jpg完全麻痺や不全麻痺という用語も聞いたことがあるのですが,これとはどういう関係ですか?

 

 

03dog.jpgそれは脊髄の損傷の程度による麻痺の分類だ。上肢または下肢が完全強直するか完全に弛緩する場合を完全麻痺,上肢または下肢を運動させることができても可動範囲等に問題がある場合を不完全麻痺という。

 

hanya.jpg脊髄が損傷を受けた部分によって麻痺が発生する範囲や症状が異なるのですか?

 

 

02dog.jpg脊髄損傷はどの高さの部分で損傷を受けたかによって発現する麻痺(運動障害・感覚障害)の範囲が定まる。これを高位診断という。

例えば,頚髄が損傷されると四肢麻痺が生じ,第2腰髄から上が損傷されると,下肢全体が完全に麻痺したり,不完全麻痺になる。

また,脊髄の最下部(第3仙髄以下)が損傷した場合には下肢の麻痺は生じないが,肛門周囲の感覚障害や尿路障害が生じる。

 

mumutt.jpg損傷を受けた部位より下の脊髄部分が司っていた機能がやられてしまう,と考えればよいのですね。

 

 

01dog.jpgそのとおり。このような高位診断のほか,横断位診断も重要だ。脊髄の全断面に渡って生じた損傷か,いずれか半側または一部に生じた損傷かによって症状が異なってくる。

前者の場合は,障害部位から下方の感覚脱失または感覚鈍麻が,運動麻痺とほぼ同じ範囲に生ずる。

後者のうち,脊髄のいずれか半側を損傷した場合には,半側の下肢の運動障害と感覚障害のほか,他の側の感覚障害が生じる。また,後者のうち,頚髄を中心性に損傷した場合には,下肢よりも上肢に重い麻痺が生じる。

 

mutt.jpg一口に脊髄損傷といっても色々あるんですね。

 

 

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